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トリックを楽しむ「だけ」のラブストーリー 映画『イニシエーション・ラブ』

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イニシエーション・ラブ 公式サイト
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堤幸彦監督の映画『イニシエーション・ラブ』を鑑賞しました。

「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る。」がキャッチーコピーの本作。こんなこと言われてしまうと、いやがおうにも期待値が上がってしまいますよね。

では実際どうだったかというと、ちょっとモヤモヤ~。。。

※以下ネタバレあり


あらすじ

バブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。
友人から合コンに誘われ、乗り気ではなかったが参加することにした大学生の鈴木は、そこで歯科助手として働くマユと出会う。華やかな彼女にふさわしい男になろうと、髪型や服装に気を使って鈴木は自分を磨く。
二人で過ごす毎日を送ってきた鈴木だったが、就職して東京本社への転勤が決まってしまう。週末に東京と静岡を往復する遠距離恋愛を続けるが、同じ職場の美弥子と出会い、心がぐらつくようになる。

キャッチコピーがなければなぁ・・・

イニシエーション・ラブ YouTube1

本作を観終わって思ったのは、「キャッチコピーがなければ・・・」でした。

本作のトリックはSideAとSideBでは鈴木がまったくの別人で、時系列が逆になっているというもの。本当に何も知らない状態で観ていれば、あっと驚いたかもしれません。
しかし最後に何かあるとわかって観ていると、途中からなんとなく感付いちゃいました。

原作小説は普通のラブストーリーだと思って読み進めた結果、最後にどんでん返しがきてカタルシスを感じるのでしょう。
いわゆる「叙述トリック」というやつで、これをラブストーリーでやってのけたのが評価されたポイントなのだと思います。(原作未読ですみません・・・)

それをこうも最初っからあからさまに宣伝されると、せっかくのネタがもったいない……。映画や小説をある程度嗜んでいる方からすれば、このような結末はある程度予想つきますよね。


とは言え、このキャッチコピーがあったからこそ最後まで観れたというのも正直なところ。

最後の驚きを最大限に生かすためか、途中はひたすらベタなラブストーリーです。はっきり言うと、退屈。淡々と2人の恋愛模様を語っているだけで、とくに面白みはありません。

「きっと最後に衝撃が待っているから」 それだけを頼りに観続けていました。


原作を読んでいた方からすると、よく映像で表現できたな~と面白みを見いだせるかもしれませんね。

2度観たくなるのは嘘じゃない

イニシエーション・ラブ YouTube2

と、愚痴を言いましたが、「あなたは必ず2回観る。」のコピーはわりとホント。

たっくんB(SideBの辰也)の投げつけた本が、たっくんA(SideAの夕樹)から借りていたものだったり、たっくんAとのデートのキャンセル理由がたっくんBにあったり、美弥子の両親との会話で通っていた大学の学部が異なっていたり、トリックの伏線となる演出が随所に散りばめられています。

最後ですべてまとめて説明してくれますが、改めて最初からチェックし直したくなりますね。繭子目線で見直すと、違った面白さを見いだせそうです。

あっちゃんがハマり役

前田敦子

女優・前田敦子さん。Twitterをフォローしていますが、映画や舞台、演技にかぶれまくってる本気であることが伝わってきます。そんな彼女ですが、本作でもけっこういい演技を見せてくれていますよ。

繭子は2人の男を手玉にとる小悪魔。男から見ればいじらしくて理想的、女から見れば腹の立つぶりっ子、そのギリギリの可愛さをうまく演じてらっしゃいます。

AKB48出身ということで何かと叩かれがちですが、私は彼女の演技が好きです。

ヒロインを演じた『苦役列車』も80年代という時代設定でしたが、80'sな顔立ちなのかな?どっちの作品の彼女もキュートでしたね~。


苦役列車
コチラはけっこう好きな作品。
色眼鏡で見ずに、女優として頑張っているあっちゃんをみんなもっと知るべき!

なぜか感じられない80's感

こういった現代ではない時代設定の作品で楽しみなのは、作品全体に漂う当時の空気感です。

本作にも黒電話やカセットテープ、80年代なファッションなど色々登場するのですが、不思議と80's感を感じられないのです。そこが残念ポイント。

なんか現代の雰囲気が拭いきれていなかったような気がします。松田翔太の顔がきれいすぎるのかな……?

小説の方が面白そう

もうネタバレを知ってしまったので純粋には楽しめませんが、これは小説を読んだ方が楽しめそうだと思いました。

『ハサミ男』もそうでしたが、見えないことを逆手にとった叙述トリックを映像化するのはなかなか大変ですね。

ハサミ男 [DVD]
こっちはかなりのガッカリ映画
これからこの作品を観ようとしている人がいたら、頭を空っぽにして情報をまったく入れずに観るようにオススメしてあげましょう。


イニシエーション・ラブ DVD
イニシエーション・ラブ
2015年公開
監督:堤幸彦
脚本:井上テテ
原作:乾くるみ
出演:松田翔太、前田敦子、木村文乃、亜蘭澄司
公式サイト:http://www.ilovetakkun.com/index.html

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